文鳥の特徴
「文鳥の魅力」のページの内容と一部重複するところがありますが、ここでは文鳥の特徴をひとつずつ詳しく説明していきたいと思います。
【声】
スズメとよく似ていますが、スズメよりも少し高めの声を出します。
インコなどの飼い鳥と比較すると小さめの声なので、アパートやマンションで飼ってもご近所にさほど迷惑がかからないのではないでしょうか。(でもペット可のところで飼いましょうネ)
ちなみに春・秋の繁殖期になると、鳴く頻度も多くなる気がします。
鳴き声にはいくつかバリエーションがあって、うちで飼っている文鳥(オス)はこんなかんじで鳴き分けているようです。
チッチッ…通常の鳴き声。飼い主やパートナーの気を引きたいときは、特によく鳴く。
ポポピポパポ…好意をもっている鳥・人・ものに対してこんな鳴き方をする。(オス特有?)
ゲギョギョギョギョ…怒っているとき、威嚇するとき。
ギューギュー…巣や狭いところにもぐりこんだときにこんな鳴き方をする。(自分の巣にパートナーを誘い込もうとしている)
上記に加えて、オスは「さえずり」もします。さえずり方は文鳥によってさまざまで、生まれてからおよそ1年かけてオリジナルのさえずりソングを完成させるようです。ちなみにうちの文鳥は、
「ココココ…ブッチョーブッチョーブッチョーブッチョーピーヒョロロロ〜チョウチョウチョウ…」
と、けっこう長いさえずりソングを歌います。さえずるときはけっこう得意気です。
【大きさ、重さ】
大きさはスズメより少し小さいくらい、重さは25、26gが平均です。22、23gより少ないとやせ気味で、29g以上は肥満気味だそうなので、体重管理に気をつけたほうがよいでしょう。
また、見た目で弱っているかどうか分かりにくいので、体重は文鳥にとって健康状態が分かるバロメーターにもなります。ですので、定期的に体重を量ることをおすすめします。(1g単位まで量れる、キッチン用のデジタル秤がおすすめです。千円くらいで購入できます)
ちなみにうちの文鳥(成鳥1羽分)には毎日これだけの餌をあげています。よろしければご参考ください。
殻つきシード…大さじ1(殻つきの餌の方が健康にも良いようです)
ボレー粉…小さじ1/2
小松菜orチンゲン菜…1枚(またはグリーンのビタミンフード小さじ1/2)
水…適量
+たまにリンゴなどの果物、粟の穂もあげると喜んで食べています。
【視力・聴力・嗅覚】
視力はとても良く、人間のようにカラーの世界を見ることができます。それゆえに、ド派手な色のものや服に対してこわがったりすることもあります。(緑や茶色などのナチュラルカラーが好きなようです)
また聴力もよいようで(ちなみに、目の後ろに小さな穴が隠れていて、それが耳なんだそうです)、騒がしい環境ではストレスを感じるそう。人に慣れると、名前を呼んだり鳴き声をまねると飛んできます。
嗅覚は詳しく分かりませんが、人間よりもガス漏れに先に気付くと聞いたことがありますので、おそらく敏感なのではないかと思います。
【オスとメスの違いと寿命】
文鳥のオスはメスに比べて、くちばしが盛り上がっていて赤い…と言われますが、実際のところ素人目にはまったくオスメスの区別がつきません。(私がかかった鳥の病院のお医者さんでも、オスかメスか断言できないくらいでしたから)
なので、しぐさや行動を見たほうが区別しやすいでしょう。
成鳥になってさえずりをしたり求愛ダンス(ピョコピョコ跳ねる)をするようであれば、9割方オスと思ってよいと思います。(まれにオスの求愛ダンスを真似するメスもいるようなので、区別するのは本当に厄介ですね^^;)
また、文鳥の寿命は7〜8歳ほどと言われていますが、メスは卵詰まりなどのトラブルで短命になりやすいそうです。むやみに繁殖モードにするようなことをしたり(巣をケージに常時設置するなど)、日頃からおかしな様子はないか観察してあげることが大事だと思います。
【頭のよさ、感情】
文鳥は気が強いところもありますが基本的に怖がりで、新しいものに対して逃げたり威嚇をします。幼鳥のころはまだ柔軟性もあるのですが、成鳥になると柔軟性がだんだんなくなってくるため、成鳥になってから人になつかせようとする場合はかなり根気がいるようです。ブランコや鳥のおもちゃも、幼鳥の頃から早めに与えて慣れさせてあげましょう。
また、急激に環境を変えるとストレスで元気がなくなったり、羽が抜けたりすることもあるので気をつけましょう。長期間他の人の家に預けたり、長時間車や電車で移動することは、できるだけ避けた方がよいと思います。
そして、自分がパートナーと認めた文鳥・人に対する愛情はとても深いようです。飼い主が他の人や鳥と親しくしているのを見ると、嫉妬してその人に攻撃しようとする場合もあるんだとか。
逆に、相性のよくない文鳥とは喧嘩をして傷つけ合うほど相性が悪いので、お見合いや複数飼いをするときは慎重に様子を見た方がよいでしょう。
【耐寒性、耐暑性】
文鳥はもともと南国生まれの鳥なので、暑さには比較的強いのですが、寒さに弱いです。
そのため、成鳥の場合、10月〜3月くらいまではひよこ電球やペットヒーターを設置したり、ケージを厚手のビニールでおおったり、寝るときに厚めの布をケージにかけてあげるなど、防寒対策をしてあげるとよいと思います。ヒナや老鳥に関しては特に寒さ対策は気をつけた方がよいでしょう。
また「暑さに強いから大丈夫」とはいっても、夏に直射日光のあたるところにケージを置いたり、換気されない締め切った部屋に置くなどするのは危険です。夏は風当たりのよい涼しい場所にケージを置いてあげましょう。
ちなみに文鳥は、暑いときには犬のように口を開けたままハーハーします。寒いときは羽をふくらませます。このような様子が見られたら、温度調整をしてあげるとよいと思います。ずっと羽をふくらませている状態が続くようなときは、病院で診てもらった方がよいでしょう。
【換羽】
ヒナから成鳥になるときと、成鳥になってからは一年に一度(5〜6月くらい)に、羽が抜けます。この時期を「換羽期」といいます。
換羽のときは体力を消耗するため元気がなかったり、イライラしたりする文鳥もいるようです。「突然どうしちゃったの?」とびっくりするかもしれませんが、そういうものなので安心してください。
ただ、あまりにも羽が抜ける量が多かったり、いつまでも羽が抜けたり元気がないようであれば、鳥のお医者さんに相談してみた方がよいと思います。
【その他の文鳥の行動】
自分の知らない新しい場所を探検しているときなど、文鳥は身をかがめて警戒の態勢をとります。
また、周りを見渡すときは背伸びをしてキョロキョロします。文鳥の身体は意外にひょろ長くてびっくりしますよ。